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20190102
■12年前の使い回しの新年おみくじ動画をどうぞ。お賽銭を要求されますが冗談です。
20181123
覆面作家企画8に参加しました(8は終了)。ありがとうございました!
20160430
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20160415
■短編『世の光』。覆面作家企画7参加作品を改稿しました。
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 遠くから来た旅人ほど、嘘が大きいという。
 それが遠方であれば、話の真偽を確かめられる者は大方その場にいない。ちょっとした異国ばなしをせがまれているうちに、語り手はつい話を膨らませてしまうのだろう。
 今この窓の下で繰り広げられている光景が、ちょうどそれだ。
 砦の中庭である。
 交替を済ませた歩哨が、五~六人車座になって焚き火を囲み、夕めしの粥をかきこんでいる。
 がやがやした話し声は入り混じらず、塔の壁をまっすぐかけ登ってくるので、最上階にある私の独房からも、内容がよく聞き取れた。


「誰だ」
 声が闇を裂いた。
 私は背中を向けたまま、動かずにいた。
「銃を持ってるぞ」
 声の主は調理場の床を確かめながら近づいて来る。
 私は相手を怖がらせないよう、ゆっくり振り返りはじめた。踏み台の上なので天板が狭く、慎重に足を踏み変える。
 息を吐く気配がした。
「あんたは幽霊か?」
「違うわ」
 間の抜けた返事をすると、人影がぶらりと片手を下げた。
「ああ。違うと分かったから聞けるんだ、こんなこと」


 放たれた矢が、いくら「自由だ」と叫んでも、方向は射手によって決められている。

 買い物から戻った娘のシキが息を弾ませ、
「どうもついてきた人がいる」
 ような気がする、と言う。しきりに話しかけられた感じもする。その“感じ”って何かと聞かれても、と、要領を得ない話に父親のアリンがジリジリしていると、青銅の門扉をガシャンと揺らして男が立った。
「ああ、いた …… 」
「何だあんた」


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